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13th February, 2012

相場という幻想

1月 6, 2012 in , 日常

絵師は安すぎる賃金で働いてはいけない(Togetter)

フリーランスでイラストや音楽の仕事をしててよく出てくるのが「相場」の話。私も随分前から色々考えたのですが、結局行き着いた結論は「相場と自分の仕事は関係ない」ということです。

上記のサイトでカラーイラストはいくらだからそれ以下は安いなどと書いてますが、もしみんなが同じ金額で受けると仮定すると、一見平等に思えます。しかし実際には絵柄、上手さ、完成までの速度、メール返信の早さ、要望を読み取るセンス、住んでいる場所など、イラストレーターそれぞれに特徴があるわけです。価格を固定するということは、それ以外で勝負しなければならなくなり、価格で勝負したいイラストレーターは不利です。実家に住んでるうちに安くで仕事を受けまくって知名度を上げたり、物価のすごく安い国に住んで、ネットでやりとりするという方法だってあるのです。

相場を決めたいというイラストレーターは、イラストレーター全体を代弁しているように錯覚していますが、それは単に自分に有利というだけでしかありません。

あと、クライアントの視点が抜けています。頼む側だって良いイラストが上がってくるのか、ちゃんと〆切りを守ってくれるのか不安なんです。価格を提示されて承諾したけど、納得いく絵が上がってこなかった、ということもあるでしょう。何度かリテイク出したけど「もうこれでいいや」なんてこともあります。そういう”不安”も価格に含まれます。
クライアントもなんでもかんでも安くしたいわけではありません。追加の仕事や、緊急時に対応したときなど、場合によっては上乗せしてくれることだってあります。クライアントを敵視するような感覚にも違和感を覚えます。

フリーランスでイラストや音楽をやりたい方は、他人のやり方はあくまでその人が上手くいったやり方であるということを理解し、自分なりのやり方を見つけ出してください。

ちなみに、相場が安いのは単に供給過多が原因です。イラストレーターが生活できるかどうかはクライアントには全く関係ありません。もちろん音楽制作も同じことです。

今の安定を守りたい気持ちはわかります。でもそれは時間が流れている限り不可能なんです。終身雇用も年金も崩壊しました。震災もありました。ならば、最初から世界は大きく変化していくことを前提に、自らその波に乗っていく方が結果的に上手くいくと思います。

7th February, 2012

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